リスティング広告の出稿をスタートしたのに、思うように広告が表示されない。「戦略通りアカウント設計を済ませているのになぜ?」と焦ってしまうこともあるでしょう。広告が表示されない場合、まずは5つのポイントに絞って設定を確認することをおすすめします。今回は、リスティング広告代理店が教える「広告が表示されないときのチェックポイント」をお届けします。
予算制限をチェック
アカウントの残高不足が原因で広告が表示されないケースはよくありますが、正しく入金処理をしていても広告が表示されない場合があります。そんなときは、予算による制限をチェックしましょう。
基本的にリスティング広告は、あらかじめ設定している日別予算に消化コストが達した段階で広告が表示されなくなります。日別予算を低く設定している場合、数回のクリックで予算に達してしまうケースもあります。
例えば、日別予算を1,000円に設定している場合、平均クリック単価が500円のキーワードが2回クリックされただけで予算上限に達してしまう仕組みです。
また、複数のキャンペーンで運用している場合、ビッグワードなど平均クリック単価が高いキーワードを登録しているキャンペーンもあるでしょう。そのキャンペーンにクリックが集中してしまうと、早々に予算上限に達してしまい、その他のキャンペーンで広告が表示されなくなってしまいます。
広告が表示されない原因が予算制限によるものかどうか、まずはチェックしましょう。
予算設定についてはこちらのTIPSも参考になりますので『予算っていくらが最適?リスティング広告の施策で欠かせない予算の考え方とは』ぜひご覧ください。
キーワードをチェック
キーワードを登録しているからといって、必ずしもそのキーワードで広告が表示されるとは限りません。ニッチ過ぎるキーワードの場合、ユーザーの検索ボリュームの少なさから、広告表示が制限されてしまうケースもあるのです。
また、同じキーワードを異なるマッチタイプで、しかも異なる広告グループに登録している場合、キーワードが重複してしまい、思ったように広告が表示されないケースもあります。
例えば、「+化粧品 +通販」、「+化粧品 +通販 +格安」というキーワードを登録している場合、検索語句が競合してしまい、どちらのキーワードで広告が表示されるかわかりません。
こういったことが起こらないよう、正常に広告が表示されるキーワード設計になっているかチェックしましょう。
キーワードの選定についてはこちらのTIPSも参考になりますので『リスティング広告のターゲット設定に欠かせないキーワード設定。失敗しない選び方のポイントとは?』ぜひご覧ください。
ターゲティングをチェック
広告戦略を組む際、コンバージョンの効率化を考えすぎるあまり、細かくターゲティングし過ぎるケースがあります。デバイス・エリア・時間などをピンポイントに狙い過ぎた結果、充分な広告表示が得られないことはよくあります。
リスティング広告は運用型広告とも呼ばれている通り、運用しながら精度を高めていくのが強みのひとつ。最初からターゲットを決め打ちせず、ある程度幅広く広告出稿するのが効果的。そして、運用状況を見ながら、効率的にコンバージョン獲得できているターゲットへと絞って行くのがポイントです。
広告ランクをチェック
リスティング広告が表示される仕組みは、選定したキーワードと入札単価だけを元にしたものではありません。広告ランク(広告の品質)も広告表示に大きく関わっています。たとえ優れたキーワード設計をしていても、広告ランクが低いと、思ったように広告が表示されないケースがあります。
広告ランクが決定される要因には複数のアルゴリズムが影響しているため、どの設定を見直せば確実に広告ランクの改善につながると断言するのは難しいもの。ただし、「キーワードと広告文の関連性」「広告文と遷移先ページとの親和性」「広告クリックからの遷移後のユーザーの挙動」など、それぞれの要素間でミスマッチが起こっていないかチェックするのは効果的な方法です。
思ったように広告が表示されない場合は、それぞれのキーワードの広告ランクがどのようなステータスになっているか確認しましょう。
除外キーワードをチェック
無駄クリックを除外することで、コストのロスを抑えられる除外キーワード設定。しかし、誤った設定をしてしまうと、望んだキーワードでも広告が表示されなくなってしまう可能性があります。
例えば、部分設定のマッチタイプによる除外キーワード設定をしてしまったがために、主要キーワードでも広告が表示されなくなるというのは珍しいケースではありません。狙い通りの除外設定ができているかチェックしましょう。
除外キーワードの設定をはじめとした、キーワードのマッチタイプの考え方については、こちらのTIPSも参考になりますので『正しくターゲットにリーチできていますか?リスティング広告キーワードのマッチタイプ基礎知識』ぜひご覧ください。
リスティング広告代理店による精度の高い改善
思ったように広告が表示されない場合、予期せぬ設定が広告表示のボトルネックになっている場合があります。まずはこれら5つのポイントに絞って配信状況をチェックしてみましょう。
ただし、これらのポイントも間違った改善を行ってしまうと、アカウント設計が正常に機能しなくなったり、配信状況がさらに悪化してしまったりというケースもあります。また、これら5つのポイント以外にも、広告表示のボトルネックが存在するのも事実。そういったケースを考慮した場合、リスティング広告代理店に依頼するなどし、自社の広告戦略にとって最適な設定へと変更してもらうことをおすすめします。
そのためには、高い運用スキル・運用経験を持ったリスティング広告代理店への相談・依頼が欠かせません。アートワークスのリスティング広告運用代行サービスでは、元Yahoo社員による広告ノウハウでお客さまのリスティング広告戦略をサポートします。 「広告が思うように表示されない」「KPIが達成できない」「改善のポイントがわからない」といったお悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。