売上拡大に向けて、インターネット広告を活用しようと考えている人も多いと思います。選択肢のひとつとして「リスティング広告」を思い浮かべる人も少なくないはずです。ただ、リスティング広告にどんなメリットがあるのか掴めていない人も多く、なかなか実施に至らない。そんな声もよく耳にします。今回は、リスティング広告を出稿することで得られるメリットと、実施にあたって押さえておきたいポイントをお伝えします。
メリット1:顕在層ユーザーにアプローチできる
リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれているように、ユーザーが検索エンジンに入力したキーワードにもとづいて広告が出稿されます。検索エンジンにキーワードを入力するということは、既にユーザーが興味・関心を持っていたり、購買意欲を持っていたりする状態といえます。
そのユーザーに対し広告出稿ができるため、効率的に売上に結びつくキーワードや広告文が設定できている場合、効果的な売上アップが見込めます。
ターゲットエリアに住む人たちに配布するポスティングや折込チラシ。管理顧客に対し配布するDM。マスメディアを利用し広く情報を告知するテレビCMなどとは違い、商品やサービスに対し顕在ニーズを持っているユーザーに絞ってアプローチできるのが、リスティング広告の最大のメリットといえます。
メリット2:予算を調整できる
希望の広告枠を購入して広告出稿する純広告の場合、媒体側が定めた費用を支払う必要があります。一方、リスティング広告の場合は、基本的に予算を自由に調整できます。それは、検索連動型広告として利用されるリスティング広告が、ユーザーのクリックに対し課金が発生するクリック課金型(PPC/Pay Per Click)の広告だからです。
そのため、目標とする獲得件数や1件獲得コストを戦略的に定め、そこから逆算した予算の立案ができるため、固定費としてではなく流動費として捉えられるのもリスティング広告のメリットです。
メリット3:リアルタイムで広告効果を確認できる
リスティング広告では、yahooやgoogleが提供する管理画面を操作しながら広告出稿を行います。そのため、管理画面を確認すれば、リアルタイムに近いスピーディーさで広告の配信実績をチェックすることができます。
後述する通り、リスティング広告では繊細な広告の改善を行うことができ、PDCAサイクルを回しやすい広告とされています。それも、リスティング広告がリアルタイムに近い状態で配信実績を確認できるからこそ。強みを強化し弱点を改善しやすいのもリスティング広告の特徴のひとつです。
メリット4:スムーズに広告出稿できる
効果的に売上アップを目指すためには、緻密な設計や戦略を立てる必要があるものの、一般的にリスティング広告は、戦略立案からスムーズな広告出稿が可能です。
チラシやDMの場合、デザイン制作や印刷の工数が必要です。一方、検索連動型広告として利用されるリスティング広告の場合、文字情報による広告出稿となるため、クリエイティブ制作の工数を圧縮することができます。
メリット5:希望のタイミングで広告停止できる
広告出稿を継続していると、想定の成果を得られないこともあるでしょう。また、出稿している広告を止め、新たな戦略に切り替えてリスティング広告を再開したいという状況もあるはずです。リスティング広告では管理画面を操作するだけで、希望のタイミングで広告を停止することができます。
チラシやDMなどの広告の場合、配布予定の部数分、チラシを印刷しなければなりません。そのため、まとまった出費が伴います。また、純広告の場合、広告枠を購入するために大きな出費が必要です。
一方、リスティング広告の費用は、ユーザーのクリックを成果としたコスト。そのため、希望のタイミングで広告を停止することができるのです。
メリット6:細かい戦略が組めるためPDCAサイクルと親和性が高い
リスティング広告では、「キャンペーン・広告グループ・キーワード・広告文」を戦略的に設計し、広告運用します。キャンペーンごとに予算の割り振りを決定できたり、商品やターゲットに応じて広告グループを変更できたりと、細かい戦略を組むことができます。
また、広告グループやキーワード、広告文ごとに入札単価を変更できたり、成果に結びつかない広告グループやキーワード、広告文だけを停止したりと、成果に結びつけるための細やかなメンテナンスが可能です。
リスティング広告は運用型の広告とも言われているとおり、メンテナンスを行いながら投資対効果を高めていきます。要するに、PDCAサイクルと親和性が高く、事前に定めたKPI達成に向けて、ブラッシュアップを継続していくことができるのです。
押さえておきたいポイント1:潜在層ユーザーへのアプローチは難しい
前述したとおり、リスティング広告は顕在層ユーザーへのアプローチに強い広告商材。既にニーズを持っているユーザーの刈り取りに、即効性のある効果をもたらしてくれます。ただ、ユーザーが入力するキーワードに対し広告が表示されるため、検索アクションを起こすほどの顕在欲求を持っていないユーザーへのアプローチは難しいとされています。
顕在層ユーザーだけにアプローチしていては、大幅な売上アップが難しく、売上アップの伸びが鈍化するタイミングを迎えることもあるでしょう。そういった際は、ディスプレイ広告やSNS広告を活用し、潜在層ユーザーへとアプローチすることも忘れてはなりません。「顕在層にはリスティング広告で、潜在層にはその他の広告で」といったように、アプローチするユーザーごとに最適な広告商材を組み合わせるのが、効果的な広告運用といえます。
押さえておきたいポイント2:効果的な運用には専門知識が必要
管理画面を操作することで、スピーディーに且つ気軽に広告出稿ができるリスティング広告。ただし、投資対効果を高める運用には、専門知識が必要となります。
コストを抑えて売上を最大化するための運用には、キーワード選定や広告文作成のノウハウが求められます。また、どの部分を改善し強化するのかを判断するためには、専門知識は不可欠です。
自社で運用することのできるリスティング広告ではあるものの、投下する予算に対し、効果を最大化するためには、やはりリスティング広告運用代行サービスを利用し、専門知識を活用しながら運用精度を高めていく必要があります。
また、リスティング広告運用代行サービスは、多くのリスティング広告案件を担当していることから、専門性の高いナレッジを保有しており、複数の業界に渡った知見を持っています。リスティング広告の戦略に広がりを生むためには、リスティング広告運用代行サービスの利用を視野に入れることをおすすめします。
リスティング広告ではKPIを設定し、効果的な運用を
リスティング広告運用代行サービスを利用すれば、検証・分析に利用できる月次レポートを提出してもらえます。配信実績が確実に数値化されるため、事前に定めたKPI達成に向けて、投資対効果を高めていくことができます。明確なKPI設定に基づき、リスティング広告のメリットを生かした広告運用をスタートしてみませんか。