自社サイトに訪問したことのあるユーザーに対し、継続的に広告アプローチができる「リターゲティング/リマーケティング」。具体的には、どのような活用方法が考えられるでしょうか。今回は、リターゲティング/リマーケティングを活用したディスプレイ広告のテクニックについて解説します。
コンバージョンしなかった離脱ユーザーに継続アプローチ
リターゲティング/リマーケティングは、自社サイトに訪問したことのあるユーザーをターゲティングできますが、最もアプローチしたいターゲットは、コンバージョンしなかった離脱ユーザーです。継続的なアプローチを怠ってしまうと、コンバージョン獲得の機会損失につながってしまうため、とても重要なアプローチといえます。
コンバージョンしなかった離脱ユーザーは、「サイトを訪問した全ユーザー」のリストから「コンバージョンに至ったユーザー」を除外することでターゲティングが可能。離脱ユーザーにアプローチできるだけでなく、既にコンバージョンしたユーザーに広告表示してしまい、クリックコストを消化してしまうリスクも抑えることができます。
サイト訪問後の期間別リストでアプローチ
リターゲティング/リマーケティングのリストは、ブラウザに付与するクッキーの有効期限を変更することで、ターゲットを何日間追跡するか、期間を定めることができます。
例えば、サイトに訪問した後、3日間以内のユーザーと30日間以内のユーザーとでは、コンバージョンに対するモチベーションに差があることでしょう。それぞれのユーザーのリストをわけて作成することで、コンバージョン効率の高いターゲットを見極め、アプローチすることができます。
サイト訪問後何日以内のユーザーに対してアプローチすれば効率的にコンバージョンが獲得できるか、アクセス解析や広告運用実績の中から判断し、効果的なアプローチ行うことがポイントです。
閲覧したページ別リストでアプローチ
自社サイトに複数の商品が掲載されているケースや、異なるコンテンツが掲載されているケースでは、訪問するページによってターゲットの属性が異なります。そのため、特定のページを訪問したユーザーごとにリストをわけて管理することで、ニーズごとにターゲティングすることができます。
例えば、国内旅行のページと海外旅行のページでは、ユーザーのニーズは明らかに異なります。それぞれのユーザーをわけてリスト化し、国内旅行ページの訪問ユーザーには国内旅行のキャンペーン情報を。海外旅行ページの訪問ユーザーには海外向けのおトクな情報を、といったようにニーズごとに最適化した広告を配信することで、コンバージョン効率がアップします。
離脱したサイトの階層別リストでアプローチ
サイトの離脱ページを特定することで、ユーザーのモチベーションを見極めることができます。例えば、トップページで離脱するユーザーと、入力フォームで離脱するユーザーとでは、明らかに購入・申し込みに対するモチベーションが異なります。
トップページ離脱ユーザーと入力フォーム離脱ユーザーとでリストをわけて作成し、入力フォームで離脱したユーザーに対し優先的に広告を表示したり、購入・申し込みの後押しとなるキャンペーン情報を掲載した広告を表示したりと、モチベーションに併せてアプローチを最適化することができます。
リピート購入を促す継続アプローチ
リターゲティング/リマーケティング広告は継続的な広告アプローチができるため、リピート化の施策にも活用できます。
例えば、30日分のサプリメントを購入したユーザーは、購入後25日を過ぎたあたりからの広告アプローチが狙い目です。なぜなら、初回購入した商品の使い切りが迫り、新たに購入を検討するタイミングだからです。「そろそろ商品の購入をしようかな?」と考えるタイミングで広告を表示できるため、リピート購入が見込めます。
商品の購入サイクルや利用期間をもとに、最適な日数のリストを作成しておくことで、ベストなタイミングで広告アプローチが可能。リピート効果が期待できるリターゲティング/リマーケティングの活用方法です。
クロスセルで客単価アップを狙ったアプローチ
商品を購入したりサービスを利用してくれたりしたユーザーは、自社サービスのファンでもあります。そういったターゲットには、別の商品をおすすめするクロスセルの施策も効果的。
コンバージョンに至ったユーザーのリストに対し、購入済み商品のバリエーションラインアップを提示したり、別のジャンルの商品を提示したりと、客単価アップを狙ったアプローチが可能です。また、購入した商品の上位ランクのラインアップを提示し購入を促せば、アップセルの効果も見込めます。
流入経路別リストでアプローチ
ランディングページ経由やWeb広告経由など、自社サイトへと訪問する流入経路を複数用意しているケースがあります。流入経路によってユーザーのモチベーションも異なりますし、自社サービスに期待する内容が異なるケースもあります。それぞれに最適な広告を表示させることで、コンバージョン効率がアップします。
それぞれの流入経路ごとに異なるURLを設定したり、URLにパラメータと呼ばれる値を設定して効率的にリスト管理したりすることで、流入経路別のリスト化が可能です。それぞれの流入経路ごとに想定されるモチベーションに最適化した広告を配信することで、コンバージョン効率がアップします。
継続アプローチで広告効果を高めるディスプレイ広告運用代理店アートワークス
リターゲティング/リマーケティング広告を駆使すれば、離脱したユーザーに対し継続的にアプローチできるだけでなく、効率的なコンバージョン獲得につながる、戦略的なアプローチが可能です。そのためには、自社サイトに集客したターゲットをどのようにリスト化し、どういった条件を組み合わせて効果的に継続アプローチするのかなど、ターゲティングの知識や運用面での経験が必要です。
アートワークスのディスプレイ広告運用代行サービスでは、元Yahoo社員による広告ノウハウをベースに、広告効果を高める継続アプローチを視野に入れた、総合的なWeb広告プランニングサービスをご提供いたします。投資対効果を意識したWeb広告の運用で、お客さまのビジネスをサポートするご提案をいたします。
「リターゲティング/リマーケティング広告の施策を実施していない」「ターゲットリストの効果的な使い方がわからない」「リスティング広告以外にもWeb広告のアプローチを広げたい」といった悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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