「特定の場所やエリアにいるユーザーに広告配信したい！」「実店舗へと集客できる広告を配信したい！」と考えたことはないでしょうか。そういった戦略に効果を発揮するのが、ジオターゲティング広告です。今回は、位置情報を活用したターゲティング手法、ジオターゲティング広告を利用したディスプレイ広告運用のメリットを解説します。
ジオターゲティング広告とは？
ディスプレイ広告にはさまざまなターゲティング手法があります。その中でも、位置情報をもとにユーザーをターゲティングし、広告配信できるのがジオターゲティング広告です。
スマートフォンなどのデジタルデバイスが普及したことによって、高い精度で位置情報を活用したターゲティング広告が配信可能に。エリアマーケティングに活用したり、実店舗を持つ小売業がECとの差別化を図ったりと、位置情報をベースとしたさまざまな施策が展開できるようになりました。
位置情報取得の仕組みとは？
ユーザーの位置情報をもとに広告を配信するジオターゲティング広告。まずは、位置情報を取得する３つの方法について見てみましょう。
GPS
スマートフォンなどのデジタルデバイスに搭載されているGPS（Global Positioning System）を活用し、位置情報を取得する方法です。
ユーザーが持つデバイスは、現在の緯度や経度、送信時刻などのデータを、位置情報を測定するための衛生に送信します。衛生側では取得したデータから、ユーザーがどこにいるのかを測定します。複数の衛生からデータが送信されることで、精度の高い位置情報取得ができるのがGPSの特徴です。
ビーコン
ビーコンは低消費電力の近距離無線技術。備え付けの情報端末であるビーコンは、近くにいるユーザーに対し情報を発信します。
ビーコンは建物内などに取り付けた機器から情報を発信するため、比較的近い距離の中でしか受信できないなどの特徴があります。
IPアドレス
インターネット上に接続された機器が持つ番号であるIPアドレスは、インターネット上の住所の役割を持っています。この情報を利用し、大まかな緯度・経度を取得するのがIPアドレスによる位置情報取得の方法です。
GPSやビーコンほど精度が高くないため、多くの場合、他の技術と組み合わせて位置情報取得の精度を高めます。
ジオターゲティング広告配信のメリット
位置情報を活用したジオターゲティング広告配信にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
特定のエリアにピンポイントに広告配信できるため費用対効果が高い
特定のエリアに対して広告配信したい場合、大まかな地域指定による広告配信では、広告コストに無駄が生じてしまいます。ジオターゲティング広告では精度の高い位置情報データをもとに、ピンポイントに広告配信が可能。それにより、無駄な広告コストを抑え、費用対効果の高い広告戦略を実施することができます。
他のターゲティングと組み合わせて広告効果を最大化できる
ジオターゲティング広告は、ターゲティング手法のひとつ。その他のターゲティング手法と組み合わせることによって、広告効果を高めることができます。
例えば、インターネットの閲覧履歴から興味・関心を特定し、スポーツジムに興味があるユーザーなら、近隣にあるスポーツジムの広告を表示させることができます。また、行動履歴からユーザーの消費エリアを特定し、近隣にあるショッピングモールの広告を表示させることもできます。
オンラインからオフラインでの集客に効果を発揮するOtoO施策に活用できる
実店舗を持っている企業の場合、オンラインで集客したターゲットを実店舗へと誘引したいケースも多いはずです。そういった際は、オンラインでジオターゲティング広告を配信し、実店舗でのキャンペーン情報などを告知することで、実店舗へと集客することが可能です。
また、実店舗にビーコンを設置することで、店舗に来店したターゲットに対し、セール情報などを配信することもできるため、店舗内での施策の幅が広がります。
エリア内で広告アプローチしたターゲットに対し継続的に広告配信できる
特定のエリア内で広告アプローチしたターゲットは、優良の見込み客でもあります。ジオターゲティング広告でのアプローチ単体で終わらせるのではなく、継続して広告配信することで広告効果はさらに高まります。
継続して広告アプローチする手法については、『「リターゲティング／リマーケティング」を活用したディスプレイ広告のテクニックとは？』も併せてご参照ください。
ジオターゲティング広告配信の注意点とは？
特定のエリアに対し、ピンポイントに広告配信できるジオターゲティング広告ですが、運用の際はいくつか注意点があります。
目的を持って利用しないと広告費が無駄になってしまう
広告には、商品購入や来店促進などの目的があります。また、認知を高めるブランディング戦略や継続して営業アプローチをするためのリード獲得などの目的もあります。明確な広告配信の目的を考えておかないと、特定のエリアに広告配信しただけでは、理想的な効果は得られません。広告戦略立案の際に、どういった広告効果を狙うのか、具体的に考えておくのがポイントです。
エリアや時間帯の設定を誤ると広告効果が得られない
住宅エリアにBtoB向けの広告を配信しても効果は得られませんし、ショッピングモールなどのエリアにBtoC広告を配信しても、高い広告効果は得られません。ターゲティングするエリアはとても重要なポイントになります。
また、ターゲットが集まるエリアに広告配信する場合でも、人が集まっていない時間帯に広告を配信してしまうと、想定の効果は得られません。どういったエリアに絞って広告配信するのか？ また、ターゲットが多く集まっている時間帯はどのタイミングなのか？ といったポイントを明確にしたうえで広告配信するようにしましょう。
広告クリエイティブの品質も重要
特定のエリアに広告配信したからといって、質の低い広告クリエイティブで訴求してしまっては、高い広告効果は望めません。ターゲティングするユーザーにとって訴求力の高いクリエイティブを制作し、広告の目的を達成できる訴求内容で広告配信することが重要なポイントです。
位置情報を活用した広告で広告効果を高めるディスプレイ広告運用代理店アートワークス
デジタルデバイスが普及してからというもの、手元デバイスへの広告配信が、広告効果を高めるポイントとなりました。その中でも、ジオターゲティング広告は欠かせないターゲティング広告手法のひとつ。エリアを狙い撃ちし、手元デバイスに情報を届けられるため、効率的に広告アプローチができるからです。
アートワークスのディスプレイ広告運用代行サービスでは、元Yahoo社員による広告ノウハウをベースに、ジオターゲティング広告などを駆使した、幅広いディスプレイ広告のプランをご提案します。エリアマーケティングに特化した広告戦略の立案にも強みを持つアートワークスならではの、費用対効果の高い広告運用でサポートいたします。
「位置情報を使った広告配信をしてみたい」「実店舗への集客にオンライン広告を活用したい」「リスティング広告以外で広告効果を高めたい」といった悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。