リスティング広告だけではなかなか実現が難しいのが、ユーザーの興味・関心に基づいたターゲティングや自社商品・サービスのターゲットとなるユーザーへの広告アプローチ。効果的にターゲットにリーチするために押さえておきたいのが、カスタムアフィニティ・カスタムインテントと呼ばれるターゲティング機能です。今回は、リスティング広告だけではカバーできないターゲティング機能を活用した広告について解説します。
カスタムアフィニティとは?
GDN(Googleディスプレイネットワーク)では、アフィニティカテゴリと呼ばれる「ユーザーが持つ趣味や興味・関心、ライフスタイルなどに基づくカテゴリ」を指定して広告配信できます。
リスティング広告が検索キーワードに基づいて広告を配信するのに対し、アフィニティカテゴリでは、「人」をターゲティングした上で広告配信ができるといった違いがあります。また、ユーザーが持つ関心などのカテゴリを指定して広告配信できるため、ブランディング施策など、効率的に商品・サービスの認知を獲得したい場合に効果を発揮します。
カスタムアフィニティでは、「興味/関心」「URL」「場所」「アプリ」といった項目に対し、任意のターゲット指定を入力することで、より柔軟にターゲティングができます。
カスタムアフィニティのメリット
カスタムアフィニティのメリットは大きく2つ。ひとつ目は、アフィニティカテゴリの指定では狙えないターゲットにアプローチできる点。ふたつ目は、他のディスプレイ広告と比べるとクリック単価が安いという点です。
「アフィニティカテゴリを選択してターゲティングするだけで充分じゃないの?」と思われる人もいるかもしれませんが、実はアフィニティカテゴリだけでは柔軟なターゲット層へのアプローチが難しいのです。なぜなら、バリエーションが豊富なアフィニティカテゴリとはいえ、リーチしたいターゲットが属するカテゴリがない、というケースがあるからです。
「興味/関心」「URL」「場所」「アプリ」に細かな設定を行うことで、自社が狙うターゲットに対するアプローチの精度が高まります。ちなみに、アプリや場所を指定した場合、用途がTrueView広告やバンパー広告など、YouTubeに掲載される動画キャンペーンに限定されます。
また、他のディスプレイ広告と比べてクリック単価が安いことから、自社商品に興味・関心を持つ幅広いターゲットに広告アプローチできるため、認知獲得を目的としたブランディング施策に効果を発揮します。
設定のポイント
カスタムアフィニティでは、入力した情報をもとにシステムがターゲットを判定します。入力した情報に近い興味・関心を持つユーザーをターゲティングするため、キーワードやURLは複数入力することをおすすめします。 そのほうがターゲティング精度が高まるからです 。一般的には、5個以上の情報を入力するのが効果的とされています。
また、URLの指定では、Webサイトのトップページを指定するのではなく、下層ページを指定するのが効果的。なぜなら、多くの情報が掲載されているトップページではなく、特定のコンテンツに特化した下層ページを指定するほうが、より具体的で詳細なターゲットの絞り込みにつながるためです。
カスタムインテントとは?
Googleのターゲティング機能では、購買意向の強いユーザー層を指定して広告を配信できます。アフィニティカテゴリが「人」に属するターゲティングだったのに対し、インテントは「モノ」に基づいたターゲティング指定と言えるでしょう。
インテントでは、「美容商品、サービス > スキンケア商品」といったカテゴリの指定を行い、購入段階に近いユーザーへと広告を配信します。が、こちらもアフィニティカテゴリ同様、より柔軟なカテゴリの指定をしたいケースもあることでしょう。
そんな時に、より目的のユーザー層が探しているであろう「商品・サービスに関連するキーワードやURL」を指定できる機能が、カスタムインテントなのです。
カスタムインテントのメリット
カスタムインテントでは、オリジナルのインテントを指定できるため、自社商品・サービスのターゲットとなるユーザーが探しているだろうキーワードやそれに類するURLを設定することで、購買意欲の高いユーザーに対しアプローチできるのがメリットです。また、購買意欲の高いユーザーをターゲティングできるため、広告の費用対効果アップにもつながります。
設定のポイント
カスタムインテントでは、キーワードとURLに基づいてユーザー層を囲い込むため、適した数の情報を入力するのがポイントです。一般的には15個程度の情報を指定するのが効果的とされています。
カスタムアフィニティとカスタムインテントはどう違うの?
それぞれのターゲティング機能はユーザーニーズの感度によって使い分けるのが効果的です。人にフォーカスしたカスタムアフィニティでは認知拡大につながる施策に活用するのがポイント。一方、モノにフォーカスしたカスタムインテントでは、購入検討中のターゲットにアプローチできるため、購買を促進する施策に活用すると効果を発揮します。それぞれの違いを理解して、効率的に使い分けるようにしましょう。
ディスプレイネットワークのキーワード指定との違いは?
ディスプレイネットワークのキーワード指定によるターゲティングでも、同様にキーワードを指定して広告を配信します。そのため、同じ機能のように感じますが、カスタムアフィニティではキーワードと併せてURLも指定するため、複数のトピックに渡ったターゲティングが行われます。
具体的なキーワードを指定してターゲティングするディスプレイネットワークでは、明確なターゲットやテーマが決まっているケースで。ざっくりとした興味・関心へとアプローチし、幅広い認知を獲得するならカスタムアフィニティの活用といったように、目的を分けて活用するのがポイントです。
緻密なターゲティングに強みを持つリスティング広告代理店アートワークス
ターゲティング指定の精度が高ければ、それだけ広告効果も高まるため、広告の費用対効果はアップします。見込み外のターゲットには広告費を投下せず、購買意欲を持つユーザーへと正確にアプローチする。アートワークスのディスプレイ広告運用代行サービスでは、元Yahoo社員による広告ノウハウでお客さまのターゲティング広告をサポートします。 「リスティング広告だけではアプローチできない」「商品やサービスの認知を高めたい」「潜在層へとアプローチできる広告戦略を組みたい」といった要望を抱えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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