Web広告で効果を最大化するためには、さまざまな広告手法でのアプローチが欠かせません。なぜなら、それぞれの広告手法には、強みを発揮できる特徴がある反面、カバーできない範囲もあるからです。今回ご紹介するインフィード広告もその手法のひとつ。リスティング広告とは違った効果を発揮する広告手法なのです。それでは、インフィード広告について詳しく見ていきましょう。
そもそもインフィード広告とは?
リスティング広告は検索エンジンの広告表示スペースに表示される広告。またディスプレイネットワーク広告は、Webサイトなどメディア内の広告スペースに表示される広告です。それらとは異なり、インフィード広告は、ニュースサイトの記事一覧やSNSのタイムラインなどに並列して広告を表示することができます。記事一覧はフィードと呼ばれているため、そこに表示させる広告としてインフィード広告は活用されます。
インフィード広告のメリット
ニュースサイトの一覧やSNSのタイムラインに表示されることで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
自然なイメージでターゲットに触れられる
リスティング広告は検索エンジンで検索した後に、検索結果画面の上部にある広告スペースに表示されるため、一目で広告だと判断されます。ディスプレイネットワーク広告も、Webサイトなどのメディア内にバナー広告などを出稿するため、ターゲットはそれが広告であるとすぐに判断します。
一方、インフィード広告は、Yahoo!Japanのニュース欄や、Facebook・Twitterなどのフィードに表示できるだけでなく、他の記事や投稿と同じようなデザイン・構成で広告を表示することができます。ユーザーが自然なイメージで広告に触れるということです。そのため、広告を避けてWebサイトを閲覧したりソーシャルメディアを利用したりするユーザーにも、自然にアプローチすることができます。
クリック率が高い
フィード内に自然なイメージで広告が出稿できる特徴から、インフィード広告は一般的にクリック率が高い広告とされています。広告スペースに表示される広告とは異なり、ユーザーが情報収集しているフィード内に表示されるため、クリック率が高まるということです。
ただし、自然なイメージで表示されるインフィード広告には後述の通り、注意しなければならない点もあります。
インフィード広告の活用方法
次は、インフィード広告がどういった場面で効果を発揮するのか、活用方法について見てみましょう。
知名度がある商品・サービスでの広告戦略に強みを持つ
インフィード広告には相性の良い商材というものがあります。例えば、次の3つの商材でその強みを発揮します。
・商品やサービスの存在は知られているがまだまだ認知度が低いもの
・知名度の高いブランドの新商品
・有名企業の新商品や新ブランド
リスティング広告は、ユーザーの検索キーワードに応じて広告表示させることから、顕在層をターゲットとする広告戦略に強みを発揮します。一方、インフィード広告はユーザーの能動的なアクションに合わせて広告表示させるタイプではないため、潜在層をターゲットとした広告戦略で効果を発揮します。
潜在層を狙う中でも、上記の3つと相性の良い広告とされています。
フィードの一覧に表示されることから、ユーザーが自然なイメージで広告に触れることになります。そのため、既に商品やサービスの存在を知っているケースや、知名度の高いブランド、有名企業の新商品などは、好意的に受け取られる傾向にあります。興味・関心を強く引くことができるインフィード広告の特徴から、そういった商材と親和性が高いとされているのです。
ターゲティングでさらに精度を高める
インフィード広告でもターゲティングが可能です。緻密なターゲティングを行うことで、狙ったターゲットに対し、クリック率の高い広告アプローチができます。
例えば、Yahooプロモーション広告が提供するインフィード広告の場合、
・インタレストターゲティング…ユーザーが閲覧したWebサイトのコンテンツから興味関心事を読み取り、関連広告を表示
・サイトリターゲティング…一度Webサイトを訪れたユーザーに広告を表示
・サーチターゲティング…検索キーワードの関連広告を表示(検索連動型)
・性別、年齢、地域ターゲティング…性別・年齢・地域でターゲットの絞り込みが可能
・デバイスターゲティング…特定のデバイスを使用しているユーザーに広告を表示
・プレイスメントターゲティング…広告を表示させるWebサイトの絞り込みが可能
これらのターゲティング機能を駆使することで、狙ったターゲットへのアプローチを強化することができます。
インフィード広告はクリック率が高い広告商材とされているため、ターゲットではないユーザーのクリックが増えてしまうと、それだけ無駄なコストを消化してしまいます。そうならないためにも、自社商品・サービスのターゲットを緻密に指定し、インフィード広告の持つ強みを正しく発揮させることが重要なのです。
インフィード広告の注意点
フィード内に自然なイメージで表示されるインフィード広告には、その特徴から注意しなければならない点もあります。まるでニュース記事のひとつ、Facebook・Twitterの投稿のひとつといったイメージで表示されることから、本来の記事だと勘違いするユーザーもいる、という点です。
本来の記事と勘違いして広告をクリックしたユーザーが期待するものは、そのメディアの記事そのもの。ところが、「実はインフィード広告だった!」ということになれば、それに反感を覚えるユーザーもいることでしょう。ネイティブ広告と呼ばれる記事風の広告には、あまり良い印象を受けないという声もあるため、ネガティブな印象を与えないような広告アプローチを心がけなければなりません。
せっかくの広告戦略が、自社商品・サービスのマイナスイメージにつながってしまっては本末転倒です。あくまでユーザー目線に立った広告配信を意識しましょう。
幅広い広告手法で効果を最大化するリスティング広告代理店アートワークス
リスティング広告を出稿していれば、全てのターゲットを網羅できるというわけではありません。さまざまな広告手法を駆使するからこそ、自社商品・サービスが狙うターゲットに対し、漏れなくアプローチすることができるのです。
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