リスティング広告代理店が教えるディスプレイ広告の基礎知識~前編~

リスティング広告は、ターゲットの 検索キーワードに応じて広告が表示されます。そのため、顕在欲求を持っているターゲットへのアプローチに適しています。では、まだ商品やサービスの存在を知らいないターゲットにはどのようにアプローチすればいいのでしょうか。そういったターゲットに効果的にアプローチできるのがディスプレイ広告なのです。

今回は、ターゲットの「認知や興味・関心」を促し、潜在層ターゲットへとアプローチするためのディスプレイ広告の基礎知識について解説します。

ディスプレイ広告って何?

ディスプレイ広告は、さまざまなWebサイトの広告枠に表示される広告です。GoogleやYahoo! Japanの検索結果上部に表示されるリスティング広告とは異なり、ターゲットが閲覧するWebサイトの広告枠に表示されるのがディスプレイ広告の特徴です。

Googleが提供するディスプレイ広告はGDN(Googleディスプレイネットワーク)。Yahoo! Japanが提供するディスプレイ広告はYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)と呼ばれています。

広告の仕様や料金の仕組みは?

リスティング広告が「見出しと説明文」などのテキストで表示される広告タイプであるのに対し、ディスプレイ広告では、画像広告・動画広告・テキスト広告・テキスト+画像などの形式で広告を掲載することが可能です。広告枠にバナーとして表示されることが多いため、バナー広告と呼ばれることもあります。

また、広告料金の仕組みはリスティング広告と同様、ユーザーがクリックするごとに課金が発生するクリック課金型の広告です。ポータルサイトの広告枠などに一定の料金を支払い掲載する純広告とは異なり、クリック課金型のため、リスティング広告と同じように運用型の広告といえます。

ディスプレイ広告のメリットとは?

広告の仕様や料金の仕組みを理解した上で、ディスプレイ広告のメリットについて見てみましょう。

潜在層ターゲットにアプローチできる

リスティング広告は、ターゲットが具体的なキーワードを検索エンジンに入力し、それにマッチした広告が表示される仕組み。そのため、ターゲットが具体的なニーズを持っていることが多く、顕在層ターゲットへのアプローチに強みを発揮します 。

一方、ディスプレイ広告では、まだ具体的なニーズを持っていない潜在層ターゲットに対し、さまざまなターゲティングを行いアプローチします。インターネットを利用しているターゲットのすべてが顕在欲求を持っているわけではないため、商品やサービスの認知や興味・関心を促すためには欠かせない広告といえるでしょう。

画像や動画でインパクトのある広告が掲載できる

リスティング広告は限られた文字数で広告を出稿する、テキストを主とした広告。一方、ディスプレイ広告は、画像や動画をはじめ、テキストと画像を組み合わせた広告が作成できるなど、テキストだけでは表現できないインパクトのある広告を掲載できます。

ターゲットの目に止まりやすいだけでなく、ビジュアルでの訴求で商品やサービスの魅力を具体的に伝えられるメリットがあります。

クリック単価を抑えた運用が可能

ディスプレイ広告のクリック単価は、一般的にリスティング広告の単価よりも安いとされています。もちろん、潜在層ターゲットにアプローチするため、リスティング広告よりもコンバージョン獲得力は劣るケースが多いものの、うまく設計することで、クリック単価をはじめ、コンバージョン獲得単価を抑えた運用が可能です。

Webサイトを訪れたターゲットを追跡して広告配信できる

ディスプレイ広告のターゲティングには、Webサイトやランディングページを訪問したユーザーを追跡できる広告があります。GDNではリマーケティング、YDNではリターゲティングと呼ばれています。

一度でもWebサイトやランディングページに訪問したことのあるユーザーは見込みターゲットでもあります。そのターゲットに対し継続的に広告配信できることから、比較・検討の長い商材などで特に効果を発揮します。

リマーケティング・リターゲティングなど、ディスプレイ広告が持つさまざまなターゲティングについては、『リスティング広告代理店が教えるディスプレイ広告の基礎知識~後編~』で解説していますので、ご参照ください。

ディスプレイ広告のデメリットとは?

潜在層ターゲットへとアプローチできるメリットの多いディスプレイ広告ですが、一方でデメリットもあります。

リスティング広告に比べるとコンバージョン率は低い

前述の通り、ディスプレイ広告は潜在層ターゲットへのアプローチに強みを持った広告。そのため、具体的なニーズを持ったターゲットへと訴求するリスティング広告に比べ、コンバージョン率は低くなってしまうの傾向にあります。

多くのユーザーに訴求できるメリットを持つ反面、コンバージョン獲得単価が高騰してしまうこともあるため、リスティング広告と組み合わせて広告配信するなど、トータルでの広告戦略が求められます。

アカウント設計次第では広告費を消耗してしまう

ディスプレイ広告は、さまざまなWebサイトの広告枠に広告が表示されるため、実に多くのターゲットに対し広告表示されます。そのため、予算管理や正確なターゲティングができていないと、予想外のペースで広告費が消化されてしまうことがあります。

そうならないためにも、ディスプレイ広告で使用する予算を戦略的に管理し、緻密なターゲティング設定を行ったうえで広告配信する必要があります。

運用型広告ではあるが分析や効果測定の難易度が高い

クリック課金型のディスプレイ広告は運用型広告ではあるものの、広告のクリエイティブやターゲティング設定などのバリエーションが豊富なため、分析や効果測定の難易度が高いといえます。そのため、効果的にディスプレイ広告を運用するためには、リスティング広告代理店に依頼するなど、コストを無駄にしない運用を意識しましょう。

トータルで広告戦略を組み立てるリスティング広告代理店アートワークス

ディスプレイ広告には多くのメリットがある反面、意識しなければならないデメリットもあります。しかし、顕在層へとアプローチできるリスティング広告と、潜在層へとアプローチできるディスプレイ広告を組み合わせることで、幅広い層をターゲットにした広告戦略が組めます。

アートワークスのディスプレイ広告運用代行サービスでは、元Yahoo社員による広告ノウハウでお客さまのリスティング広告・ディスプレイ広告運用をサポート。コストの無駄を徹底的に抑えた広告戦略で、効果の最大化を狙います。

「リスティング広告だけではターゲットの限界がある」「リスティング広告以外の広告施策を考えている」「KPI達成に向けた広告戦略のサポートが欲しい」といった悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。